カテーテル治療の体験談。医療技術は日々進んでいるようです。

日記

カテーテル治療を受ける中高年の方は多いはず。病院の心臓内科に行くと、いつも多くの中高年で一杯です。

今週、わたしは5回目のカテーテル治療を行い、心臓の冠動脈にあるステントは計4つとなりました。

しかし、医学の進歩はめざましいですね1泊2日で心臓の血管の詰まりを直してしまいます。まるで歯の治療をするような手軽さです。カテーテル治療に不安を覚えている方のために、今回の私の体験談を紹介しようと思います。

10年ぶりのCT撮影

わたしが最初のカテーテル治療を受けてから早10年です。3ヶ月に1度、医者の診断を受けて、血液さらさら、高血圧、高脂血症の薬を受け取ります。心臓の中に3つのステントが入ってますので、血液さらさらの薬は一生飲み続けなければなりません

しかし、カテーテル治療が無かった時代には、バイパス手術を行うなど大変な手術が行われたり、命を落とされた方も多いのではないかと思います。

この10年、カテーテル治療で延命させてもらっていることを考えると、大変有り難い話です

さて、前回診療を受けた際、医者から「10年ほど心臓の冠動脈の状況を調べてないので、CT撮影してみましょうか」とのこと。

特に心臓に違和感が無かったので、単なる検査と思いつつ、半日休暇を取ってCT撮影を受けることにしました。

CT撮影は、造影剤を使って心臓の冠動脈をCT撮影していきます。

医者から緊急入院の電話

その日の夕方です。病院から電話がありました。

今日の検査の報告です。心臓の血管が99%詰まっており、いつ完全に詰まってもおかしくないとのこと。つぎの朝に入院して、午後にカテーテル、次の日退院という予定を告げられました。

自分としては心臓の苦しさを感じていなかっただけにショックでした。すぐに会社にメールで休暇を申請して、次の日に入院の手続きを取りました。

これまでカテーテルは4回実施していますが、手首からカテーテルを入れて、心臓の治療を行います。何回かカテーテルを入れていると血管が収縮してカテーテルの管が通らなくなるので、肘から、肘も難しければ股の血管から管を差し込みますこれまで、この管を入れた傷跡が結構痛んで、1泊2日で退院しても仕事が出来るような状況にありませんでした。また、手術台で部分麻酔を受けた状態で手術をされるのも、医者が症状や治療の仕方について話し合っている内容が聞こるなどしますので、結構不安で気持ち悪いものです。

しかし、死ぬよりましなので選択肢はありません

午前はカテーテルのための検査

朝9時に病院で受付を済ませて、まずPCR検査です。

その後、心臓のレントゲン、心電図、エコー、血液検査、血管の硬化検査をして病室に着いたのが11時頃。

血圧検査と、股間の毛剃り、足の動脈位置の確認をして点滴を行います。

昼の2人目のカテーテルで、2時半~5時ぐらいに開始すると告げられます。しかし、救急や前の人の手術時間等の影響で、時間は確定できないとのこと。

いつものことです4~5時間遅れるのも珍しくありません

入院手続きや、手術同意書、造影剤同意書、輸血同意書などにサインして、カテーテルの順番を待ちます。

夕方6時頃から手術開始

カテーテルに呼ばれたのは、うとうと居眠りをしていた6時頃です。

手術台の上に寝かせられて、パンツをずらされて、前バリのようなものを付けられます。

胸の上には、レントゲンでしょうか?3つの四角い白色の版が左右前後に動いて、心臓の状態が右上の画像に写っています。

「少し痛いですよ」右腕の手首に麻酔が打たれます。

手首をぐいぐい押してきます。たぶん、管を手首の血管に挿入しているようです。

その後、ワイヤーのようなものを手首の管から差し込んでいる模様。

造影剤が入れられて、身体が熱くなったところに、肘から肩、胸の上を通って、心臓内にワイヤーのようなものが進んでいくのが分かります。医者が何やら話し合っています。入るか入らないか、足の付け根からにするか、などなど。

今回は相当苦戦している模様です。

6mmでいいか?などを話し始めました。やれやれやっとステントのサイズを話し合っているようです。

手首から再度ワイヤーを挿入しています。血管内にステントを設置するときは、胸の上の方が詰まった苦しい状態になりますが、これで手術終了です。

今回は1時間半ぐらいかかったようです。

術後、医者から状況の報告があり、手術成功だそうです。やれやれ一安心

歩いて病室まで帰ります

今回はいつもと違う点が、もうひとつ。手首の止血が空気圧を使ったバンドに変わっています。以前は、緑の板に腕が固定されて、手首をぎゅうぎゅうに圧縮されており、一晩中痛さにのたうち回っていたものですが、かなり改善されています。

2時間毎に看護婦さんが、手首のバンドの圧を少しずつ抜いていき、早朝にはバンドは外されました。結局、痛みが少なく、よく眠ることができました。2日後の今日も、特別内出血した様子がありません。これなら、1泊2日で次の日には仕事が出来そうです

これは画期的です。医学も日々進化しているんだなあと感心してしまいます。

まとめ

今回のカテーテルは以前よりも時間がかかったようですが、止血バンドの改善等のために痛みが少なく、1泊2日で退院して2日後の今日はゴルフの打ちっ放しに行けるほどです。医療は日々進化しているんですね。放っておくと死に至るのが必至の心臓の手術ではありますが、まるで歯の治療をしているかのような気軽さにさえ思われます。

カテーテル治療はもうしたくないというのが本音ではありますが、半年後と1年後に再度カテーテル検査を受けなくてはなりません。

カテーテルの技術が進んだために、私の寿命も10年延びたのは確かです。本当に有り難い話です

あと何年生きられるのでしょうか?今度こそ、体重を減らしたいと思います。

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